「最後の親孝行ですからと」と高いものを進められた

 「以前、葬儀をしたときにひどい目にあったので、今回は、事前に準備をしておこうと思った」という相談者などから、そのひどさぶりを伝え聞くことがあります。こうした葬儀で後悔したという体験談を相談者から直接聞く他、ホームページ上でも、当センターを利用していない一般の人からも口コミを投稿してもらうようにしています。そこで時々、ここの葬儀社でこんな対応をされた、というような体験談を寄せてもらう事があります。

 例えば、次のような投稿が以前ありました。

――『最後の親孝行ですからと』と高いものを進められましたが、母は出来るだけ質素な葬式を望んでいたと言ったら、露骨に嫌な顔をされました。

――最初の契約の際に一通り説明を終えると、それ以降はこちらから聞かないと何も教えてくれませんでした。

――ご冥福を…などという言葉もなく、「早くしましょうよ!!」とまだ30歳前の若い男性が「やってやるんだから」と見積もりの際には凄んできました。

 法的に問題があるような対応を受けたという内容の投稿もありますが、こうしたトラブル色が強いものなら消費者センターのような機関に相談することもあるかも知れません。しかし、上記のような、不愉快な思いをした、後悔したということを言える場もあまりないと思います。

 葬儀社に関する様々な情報は当センターにとっても役に立ちます。ご相談者の状況も相談内容も様々で、中には、○○葬儀社で葬儀を考えているが、○○葬儀社はどうですか? という相談もあるからです。こうしたことにより適切にお答えするためには、できうる限り広く多くの方々の協力のもと、情報を収集していく必要があると思っています。
 われわれスタッフの日常活動からの情報収集がもっとも大事ですが、ネット上においても情報を収集し、ご相談者の不安が少しでも解消されるように適切なアドバイスができるようになれればと思っています。