蒸し暑い季節になってきました。少し歩いただけでも汗が出てきます。寝苦しさも日々増してききています。不快状況が疲れをたまりやすくさせるという説があるかは知りませんが、(本)さんから、「梅シロップが出来たらあげますよ、クエン酸効果で疲労回復にもいいみたいですよ〜」とありがたいお言葉。
素直にありがたく受け取っています。間違っても、“クエン酸効果が必要なぐらい、疲れるまで仕事をしたら〜”という皮肉だとは思っていません。
さておき、クエン酸は疲労回復にいい、同様に、○○は体にいい、△△は□□に効果がある——ダイエットに、若返らせるのに、脂肪燃焼に、冷え症に、便秘に、良い睡眠に、熱中症対策に・・・・というような話、自分が問題を抱えているなら、ほとんどの人が興味をもつことでしょう。まさに鉄板の話題、場合によっては時間もお金もどんどんつぎ込むことになります。
最近の主流は、分析機器の発達などより極小な世界の分析を通して、原因らしきものを突き止めて、そこの部分を操作して解決を図るという感じでしょうか。単純化していうと、原因物質を突き詰めたので、これで問題は解決だ! 聞いたこともないような、聞いても覚えられないような物質名が次から次に出てきます。その大げさな物言いに違和感を感じるのと、バランス感のなさに危なささえ感じます。
もっとも、多くが一過性の話題で終わっているところを見ると、現実に打ちのめされているということもできます。現実の人間の体が複雑怪奇でかつ精巧な統合体からなのかもしれません。
裏返しに言うと、人が不安を持っているような分野において、極小の世界の単純化されたわかりやすいものは人の気を引けるということでもあります。
ご推察の通り、葬儀社のPRでもっとも気を引けるのが、低価格一点張りPRです。これにのっかって現実に打ちのめされ痛い経験を持つ人が当センターに相談することが少なくないのですが、上記になぞらえて言いますと、葬儀は価格だけでは決まらないので、サービス内容、人材、設備、場所などの要素を加味したバランス感をもってみることは非常に大事だということになります。そう、これが、いい塩梅というものでしょう。