方向だけでも決まっていれば・・。

無事にご納骨を終え、落ち着きましたので・・・と、以前ご相談に対応させていただき、ご葬儀を行なわれたご相談者からわざわざのお電話をいただきました。

ご入院先が都内の病院で、お子様たちは都内にお住まいになられており、ご実家は他県で、菩提寺もそちらにあることから、都内で火葬を行なってからご実家の地域で改めて葬儀を行なうか、もしくはご実家の方へ長距離になってでも搬送し、そちらで葬儀を行なうかを迷われてたご相談でしたが、事前相談の段階で、都内の火葬場で火葬するという方向に決まり、ご葬儀ではご家族やご親族が大勢が東京の火葬場にお集まりになられてのご火葬となりました。

ご相談の時点では、先に火葬を行なってしまっていいのだろうか、長距離のご搬送についてもお身体の面や費用の面でも心配であり・・など、色々と悩まれていましたが、先日いただいたお電話では、「東京で火葬を行ない、地元に戻って時間をおいてからの家族葬という形は気持ちに整理がつき、私たち家族にとっては最善のかたちだったと思います。」と、迷いながらも事前にお決めになられていたことが、ご家族のご満足のいく形でお母様をお見送られることにつながられたようでした。

たとえ余命を知らされていて、覚悟はできているつもりでも、ご家族がお亡くなりになられた現実はなかなか受け入れがたいものがあるかと思います。
葬儀はお亡くなりになられてから数日間と短い間に準備を行なわなければならず、その間に決めなくてはならないこともたくさんありますので、方向性だけでも事前に決めておけば、お気持ちのうえでの整理もつきやすくなるのではないかと思いました。