思い通りにならないことも・・

 クリスマスイブです。小さなお子様たちは、明日の朝の楽しみのために早く寝てくれたのではないでしょうか。

 楽しいはずのクリスマスでも、心から楽しめない方たちもたくさんいらっしゃいます。

 お身内に心配な方がいらっしゃったり、ご葬儀を行なっていたり・・。

 つい先日の夜中、まだお若いお身内の方がお亡くなりになり、葬儀社を紹介してほしいという事後のご相談をいただきました。ご要望は、できるだけ早く葬儀を行ないたい、また、ご会葬の方に来ていただきやすい場所にしたいというものでした。
 故人様がお若いので、お別れをしたいご会葬の方々もきっとお若い方が多くいらっしゃることと思います。クリスマスにかからないようにという、ご喪家の配慮からのご要望でした。
 この時期は毎年、斎場や火葬場が混み合い、利用者の多い式場ではなかなか希望通りの日程でご葬儀を行なうことが難しいことも多々あります。
 ご相談者の方は、葬儀に来ていただく方たちが大変にならないよう、最善の日程や場所をとお考えになられていましたが、ご希望の日はあいにく希望する式場はすでに予約が入っていて使用できず、少し離れた式場を利用するか、日程を少しずらしていただくかの二択の状況となりました。
 強いご要望と現実がかみあわず、とても難しい状況でしたが、クリスマスよりも故人様を見送ることを最優先にお考えいただくように話をさせていただき、ぎりぎりクリスマスにかからない日程でご希望の式場を使用してのご葬儀となりました。

 何年か前、自分の仕事の繁忙期に義母様を亡くされた友人が「死は場所も時間も思い通りにはできないから、こればっかりは亡くなった人に合わせないとね・・」と言っていたことを思い出しました。