南柏会館での葬儀

 先日、会葬者14名程の通夜に立ち会いました。

 故人が特に花好きということで、祭壇は白木祭壇に生花をあわせたものになりました。葬儀社の担当者は花にはこだわりをみせていました。メインのゆりの花は通夜にはまだ蕾ですが葬儀の時間に合わせて咲くように室温との調整をはかったり、喪主花は家に持って帰るので、他の花と違ってわざと蕾のものにしたり、生花のスタンドの足が見えない様に白いビニールで覆い、その上からチュールで飾り柔らかなフンイキを出す等々。また花に造花は使わないが、シダだけは造花を使い、浮いた費用を生花に当てていました。花のイメージは沢山写真を見せて決めていただくが、お任せの場合は担当者の好みで色やデザインが決まるようです。故人は男性ですが柔らかい色合いの花を好む方でしたので、ピンク色の花を多めに使用して明るい雰囲気を出しました。ボリュームのあるやさしい感じに、ご喪家の方々は満足そうでした。

 今回は会館の霊安室が満杯でしたので、一旦ウイングホール柏(柏市、流山市、我孫子市の共同運営の斎場)の霊安室に行かれ、通夜当日こちらにお連れし、再度戻られる形になりました。

 お家の方の気持になっていきたいという担当者は、故人が生前大好きだったが長い間止められていたタバコを2箱柩の中に入れて差し上げました。通夜の始まる前と後、最後のお顔を見たいと柩のそばにいらっしゃる方が多く、柩の蓋を開けて拝顔して頂きました。

 葬儀社の担当者はあくまでご喪家のお手伝いをしているつもりでやりますが、ご喪家の要望を取り入れながらオリジナルなものを手がけていきたいと語っていました。