当センターの問い合わせの中には葬儀社に支払う葬儀費用が葬儀に掛かる全費用と思っていらっしゃる方が時々見受けられます。
実は、その他にざっと見積っても式場費、搬送代、霊柩車代、会葬者を火葬場に運ぶマイクロバス代、返礼品代、通夜のお清め及び初七日の法要後の精進落とし等の飲食代、火葬代、お布施代等が掛かります。その為、葬儀社に支払う金額の約2倍から3倍近くまで跳ね上がってしまいます。
中でも式場費の占める割合は大きなものがあります。
とりわけ都内23区の場合は火葬場併設の斎場も臨海斎場以外全て民営なので、他の民営斎場と同じくらい費用が掛かってしまいます。
そんな中で区営の斎場がクローズアップされてきたようです。
区営の斎場というと少し地味な印象を持ちがちですが、比較的新しい所もあり、綺麗な斎場も出てきています。
規模としては家族葬から100名、200名前後の一般葬までおこなわれますが、何といっても費用の点が最大の魅力です。民営の半分以下、斎場によっては何分の一以下というところも見受けられます。
但し、こちらを利用できるのは、故人や喪主が最寄りの区民であるという条件がつきますがその他に関しては比較的規定がゆるく、臨機応変に対処してくれるようです。安置所での面会も葬儀社立会いの下で他の葬儀の邪魔にならない範囲でできるようです。
斎場の担当者がおっしゃるには、時々葬儀社経由ではなく、斎場の方へ直接申し込む方がいらっしゃるそうです。その場合も葬儀社を通さないと受け付けないと拒否するのではなく、階により出棺時間が決まっていることを伝え、それを了解して仮予約をしていただくそうです。
又別な斎場では守衛さんがいるので夜遅く11時ごろまでの弔問も受け付けるとのことでした。
立会いで伺った幾つかの区営斎場を思い起こしてみますと、担当者の皆さんの丁寧な対応ぶりが印象的でした。