遠方から駆けつけてくれた親族の皆さんの宿泊先は大丈夫ですか?

 葬儀社の紹介を依頼される時、ご要望の中で「ホテルも紹介してもらえますか」との
質問が度々訊かれます。
 通夜の席に遠くから駆けつけていただいた親戚の方々をお泊めする場所を確保しなければなりません。
 特に都会では住宅事情もあり、中々「自宅へどうぞ」と簡単に言うことが難しい状況です。
 時には田舎から大人数でいらっしゃる場合もあり、ご喪家は予想外の出費に悩まされるようです。
 少しでも倹約するために宿泊施設ではありませんが、故人をお守りするということで斎場に仮宿泊することはできます。この場合の費用は式場費に含まれますので、貸し布団代と朝食代だけで済みます。
しかし、通夜の仮宿泊ができる斎場は親族控室に平均5名前後までと人数制限されているところが多く、ご家族が付き添うだけで手一杯の感があります。
 そんな中、少数ですが意外なところで受け入れてもらえるようです。
 区営の斎場です。
 細かな規則に縛られるのではと思いきや、通夜・告別式の間をお貸ししているのでその範囲では自由にお使いくださいとのこと。
 例えば、品川区のなぎさ会館では3階の28畳の和室、家族控室、住職控室を自由に使えますし、世田谷区のみどり会館の場合はお清め所用・定員30名収容の和室を使用でき、宿泊人数に制限がありません。厨房もあり、簡単な食事も作れ、冷蔵庫・食器等も自由に使用できます。
 北区のセレモニーホールではお清め所用の和室30畳を仮宿泊に利用できます。10名以上でも大丈夫とのことです。こちらは夕方、業者の方が貸布団と朝食の注文を取りに来てくれます。
 中央区の中央区立セレモニーホールも家族控室の和室14畳に4組の蒲団画用意されていますが、宿泊人数の制限はありません。

 対象が区民のみというハンディはありますがいずれも臨機応変な対応が好評とのことです。