久しぶりのお墓参りや新盆で大忙しのお盆も終って、皆さん再び都会の雑踏に戻っていらっしゃいましたが、昨今、その菩提寺とのトラブルを耳にすることが多くなってきました。
それもご葬儀を機に不満が頂点に達してしまい、双方気まずい雰囲気になってしまうケースがよく聞かれます。
どちらかといえば古くからの檀家の方よりも、あたらしくお墓を買われた方や、1代前に買われた方からの不満の声の方が大きいようです。
原因はそれぞれですが、古くからの檀家の方は昔からの家中心で、代々の墓を守る体制ができていますので、多少のことは目をつぶれます。
しかし、新しい方は現在の菩提寺とのかかわりを重視するため、意見が合う合わないがトラブルの一因になってしまい、ご住職との相性が問題視されてしまっているように思われます。
そのために、半永久的と思われていた菩提寺と檀家の関係も流動的になってきているようです。
お寺サイドもそれを見通してか最近はお客様のニーズに応えるような積極性を見せ始めています。
少子化やシングルライフの傾向に合わせるように永代供養形式の合同墓ができると、永代供養の限度の33回忌もご夫婦の後から来た方の33回忌に合わせて合葬するようにしたり、分骨でもお預かりしたり、宗派は問わず無宗教でも受け付けたりときめ細かな対応がされるようになってきています。
生活様式も各人各様、お墓の選択はその方の生き方にかかってくる時代になっていくのでしょうか。