花祭壇は式場の祭壇間口に左右される

 式場の中には大きさに比べ、間口が広くとられているところもあります。
 葬儀社から渡された祭壇のサンプル写真だけを見て祭壇を決めると、両脇が開いたちょっと間の抜けた祭壇になってしまう可能性がありますので、注意が必要です。事実、間口の広さによってかなり左右されてしまうようです。
 最近立ち会った葬儀の斎場の中にも祭壇スペースが横長にとられているものが目につきました。
 一つはご喪家の意向で式を急がれ、駅の近くなら何処でもということで押さえた斎場は社葬まで出来る大型式場。お花もサンプルの中から選びましたが、少々こじんまりしたものになってしまいました。
 葬儀社の担当者はしきりに他の会場では大きく見映えがする作品なんですがと強調されていました。
 依頼者の方ももう少し高いのでもよかったかしらとおっしゃっていたようです。
 
 一つはご遺体を4日後にご自宅から搬送され、ゆっくりと打合せが出来、式場の横長サイズに合わせ見映えの良い祭壇になりました。
 こちらも最初の見積りの段階では家族葬用のこじんまりした祭壇でしたが、依頼者が写真を見て、もう1ランク上の祭壇を希望され、それでも両横が少しさびしい感じがしたので、葬儀社の担当者は供花が10基以上出ると祭壇に組み込み式のやり方もあることをアドバイスしたそうです。
 最終的には19本の供花が出され、祭壇に組み込まれ、華麗なイメージを出すことが出来ました。ご希望のブルーを基調の洋花の中で、菊を使いラインを強調しより横長なイメージを出したようです。