2年ほど前から、車を運転するときだけでなく、ラジオ専用のポータブルレコーダーで面白そうな番組を録音して聴いています。
知人から、番組とともに、ある機種の便利な使い方も合わせて教わったのですが、信用のおける人から勧められたものは、すぐ試すというわけで、遅ればせながら、にわかラジオリスナーになりました。
同じ人でも、TVとラジオの出演では、話す内容が違います。違うというよりは、ラジオのほうが何かにつけ拘束が少ないでしょうから、話が面白くなるように思います。
両方の世界を熟知し活躍している、久米宏さんですが、TVニュースのほうはたまにしかみませんでしたが、ラジオは面白いのでよく聴いてます。
先週の永六輔さんの訃報に際し、久米さんは、「永六輔さんは、僕の恩人で、先生です。いなくなると、とても困るのです。ですから、永さんはいなくならないのです」とコメントしています。
永さんは、「テレビの言葉には本音が少ない」と、ラジオの仕事を大切にしていました。そして、ラジオは、想像力によって、より大きな力を持つメディアと位置づけていました。
昔に比べ、ありあまるコメントや解説、映像、情報、、、、それによって人が賢くなっているかというと疑わしい限りです。情報が多くあることに安心して想像力も発揮しにくいかもしれません。
ただ、意味のない薄っぺらなコメントや解説、取捨選択された断片的な映像、をいくら集めてみても適切な判断はできそうにありません。想像力で補うしかありません。
永さんのご冥福をお祈りするとともに、永さんの思いを継ぐような、ラジオ番組が増えることを願わずにいられません。