私は子供のころからずっと東京に暮らしていますが、昔は東京でも自宅や集会所で葬儀を行う事が多く、そのころ住んでいた団地の集会所ではよくお葬式をやっていました。
当時は隣近所との付き合いも深く、お葬式となれば、みんなが協力して手伝ってたのを覚えています。
そんな団地でも、今では葬儀で集会所を使うこともなく、近隣の方が亡くなっても、葬儀が終わってから知らされるということが多くなってきたと、実家の両親が言っていました。
家族葬での葬儀が多くなり、身内だけで葬儀を済ませるということが普通な事になりつつある時代であり、また、住宅事情などから自宅で葬儀をすることが難しくなっているということもありますが、今、センターのサイトに「集会所」のページを作りながら色々考えていると、出来る事なら愛着のある自宅や地元から送り出してあげたいと思っている方もいらっしゃるんだろうな、と思いました。
ご相談では、ご安置先でさえ、ご本人やご家族が本当は自宅での安置を希望しても、「マンションだから・・」とか、「故人を寝かせるスペースがなくて」などの理由からあきらめてしまわれる方もいらっしゃいます。
自宅で葬儀をするというのが無理でも、集会所でできるのならば・・
今では葬儀社がほとんどのお手伝いをしてくれますので、昔のように近所の方に協力をしていただく必要もありません。ただ、ご近所の方がご会葬に来られる事はあるかもしれませんが・・。
つい先日、「故人は集会所に安置してもらっているので、この先の葬儀をやってくれる葬儀社を紹介してほしい」というご相談をいただきました。
場所によっては、故人様を安置させてくれる集会所もあるようです。
希望があれば、集会所も選択肢の一つに入れていただければ、と思います。