喪服で飲食店はマナー違反?

5月14日の朝日新聞の声欄に投稿されたのが表題の「喪服で飲食店はマナー違反?」です。

要旨は次のようなものでした。
親族の葬儀後、喪服のまま、駅ビルのすし店に立ち寄ったが、店長の異様な視線と、食事を済ませて店を出たとたん、店長が店員に「塩をまいておけ!」と怒鳴っていた。喪服を着ていたのが、気に入らなかったらしい。それなら、「ネクタイだけは外していただけないでしょうか」と一言あればよかったとも思った。以来、飲食店に入るときはネクタイは外しているが、公共交通機関では許容されていることが、飲食店では許されないのだろうか? 喪服はそこまで忌むべきものだろうか?

朝日新聞で、一つの投稿に対して、「どう思いますか」と呼びかけて、賛否の投稿を何本か掲載して、議論を膨らませています。この方法がいつからされているのか、知りませんが、違う視点を教えてもらっているようでためになります。

5月14日の投稿を踏まえての、どう思うかの投稿が6月14日にありました。4本中、3本は大目に見てほしい、という感じのものでした。投稿全体の比率をあらわしているかは、わかりませんが、朝品新聞に投稿するような人ならこのような比率になるのも頷けます。購読者も投稿者も若者でない人が多いでしょうから、もなるべくならネクタイぐらいは外したほうがいいとは知っているが、大目にみたほうがいい、という感じです。

もっとも、社会がさらにバラバラになっていくようなことがあれば、共通のコンセンサスも薄らいで、この投稿の問いそのものがナンセンスになる可能性もあります。