「エンディングノートを・・・」と思い立ったら、即実行です。

「母が旅行先で急死して、現在当地の霊安室に安置されている状態で、こちらに搬送して貰う手筈にはなっているので、近くの葬儀社さんのご紹介を・・・」
突然なこと故、搬送先もご自宅か、ご自宅以外にされるかまだお決めになっていない状態とのこと。
予想もしていないことに、ご家族の方々も呆然とされていらっしゃるご様子が電話口から伝わって来ます。
お話をお伺いし、ご要望に適した少人数でのご葬儀を得意とする、地元の賛同社をご紹介し、ご相談者から直接賛同社へご連絡をいただきました。

最近はお歳を召した方もお元気で、旅行ブームに乗って遠方まで足を延ばす方も増えて参りましたが、一方で旅先でのご不幸をお聞きすることも度々ございます。

先月も鹿児島にお住いのニュージ―ランドご出身の方が上京されて横浜で倒れられ、そのまま帰らぬ人となってしまわれ、ご親戚がいらっしゃる横浜で無宗教葬のご葬儀を執り行った例もございます。

また、山陰をお母様とご旅行中の息子さんの場合は、突然お母様の具合が悪くなり、旅先での介護もむなしく旅立たれてしまわれ、急遽ご遺体を空輸で運ばれて、ご実家近くの斎場でご葬儀を執り行う羽目になりました。
しばらくは無我夢中で何も手が付けられない状態でしたが、お母様の1周忌を前にやっと落ち着くことが出来ましたと丁重なご報告をいただいたことが思い出されます。

お元気と思われていた方の突然の不幸に、周りの方は只々右往左往するばかりです。
転ばぬ先の杖ではありませんが、お元気にお出掛けされる前に、万が一を考慮して、自身の思いを伝えるエンディングノートをしたためておくことで、大分状況も変わってくるのではと思われます。

近年、エンディングノートの効用を口にすることも一般化されてきましたが、周りを見てもその内その内と、中々実行が伴わないのが現状です。
残された方の為にも、思い立ったが即実行です!