キリスト教関係の葬儀は通常、信者として通っている教会で、担当の牧師さんの手で行われることが多いのですが、プロテスタントの場合は諸般の事情で他の教会、式場で執り行われることも増えてきたようです。先日のプロテスタントの葬儀も故人が通っていらした教会ではなく、別な教会を使用しました。
また、今年はじめに伺った葬儀では、区営の斎場を使用していました。
キリスト教でもプロテスタントの場合は比較的規則が緩く、式も日本独自の習わしにそって行われます。
日本式の通夜にあたるものをカソリックでは通夜の集い、プロテスタントでは前夜式と呼ばれ、牧師さんの司会進行により執り行われます。
前夜式も通夜同様、近年参列者が多く、葬儀にこられない会葬者のために、告別式に準じた内容になります。
告別式を例にとりますと、まず定刻前に会葬者が着席し、ご喪家の方々をお迎えします。
オルガン演奏の中、司会の牧師さんのご挨拶から始まり、賛美歌合唱、ご喪家による故人の略歴紹介、聖書朗読、牧師さんの式辞、友人代表のお別れの言葉、賛美歌合唱、喪主の挨拶、仏式の焼香にあたる献花へと続きます。
所要時間は仏式、神式と同じ1時間以内に収められます。特に仏式との違いは賛美歌合唱の
会葬者参加型にあると思われます。
最後に、柩にお花を入れるお別れの儀は宗教を問わず行われます。
白一色のお花は出席した方々に鮮烈な印象を与えたようです。