安いだけがサービスではなく、この値段でここまでやってくれるのかが大事

 「安さ」を最大の武器に各業種で価格破壊が起こっている中、ただそれだけでいいのかという疑問の声も上がり始めています。
 競争の果て何処かにしわ寄せがきて、お互いの首を絞める結果になるケースも昨今マスコミを賑わせています。
 葬儀の世界もインターネットの普及に伴い、おくばせながら競争社会に入り、安さだけに目を奪われてしまいそうなケースもよく見受けられます。
 当センターの賛同社は一般的な値段から行くとかなり安いように思われますが、大方の葬儀担当者は「安いですよ」というだけの売り方をしていないと言う。
 一方で「葬儀社は究極のサービス業」とも言われているだけに、目に見えないものを価格だけで並べていってドンドン値段を下げていけば、サービスの低下に繋がってしまいます。
 ある担当者いわく「こんな値段でここまでやってくれるのかということが大切で、安かろう悪かろうではなく、適切な料金とご喪家が如何に満足し、納得してしてもらえるかにかかっています」
 価格とサービスのバランスがうまく取れ、目が行き届くのは組織化された大手よりもむしろ中小の葬儀社に軍配が上がるのでと想像されます。
 色々な事情で予算がこれしかないとなれば、その範囲でできることを提案し、何とかしてあげたい、相談されると断れないと担当者は異口同音に言う。
 たとえば予算が祭壇コースの中の最小コースにも満たない場合でも、あきらめずに相談してほしい。祭壇ではなく、生花を柩の周りに置き、遺影の周りを生花で飾ることもできますとの由。