ご葬儀は慶びごとと異なって心の準備も無いまま突然迎えたり、平常心でない精神状態で臨むため、始めは金額や式場や祭壇など目に見えるものばかりに関心がいってしまいがちですが、終ってみると担当者の采配ぶりが如何に重要かがお分かりになるようです。
そのためには1人の担当者が責任を持って最初から最後まで丁寧に面倒を見ることが大切な要素になります。
ご喪家と担当者との相性もありますが、ベテランともなればそこはプロ。
最初の打合せでご喪家は何を望んでいるのかをいち早くキャッチすると同時に、ご喪家の方にこの人に任せて大丈夫だという安心感をもたせることが最初の鍵になるようです。
そのあたりのコツを担当者に伺うと、「初めてお会いした方に如何に早くなつきなつかせるかが大切です。相手の方がこっちに入っていいよと受け入れてくれれば、相手も聞き易いし、その時間を如何に詰めるかに掛かってきます。色んな話をしますが例えば日程から始まって葬儀代金の話は最後になります。よく葬儀代金の話を始めに持っていって、この間ですでに話しがギクシャクしてしまうようです。写真を預かったり色紙を書いてもらったり、色んな話をしているとおおよそ分かってくるんです。写真を預かる頃には生前の人となりが分かり、その間に相手側もうちとけて、葬儀の色んなことが分かってくるようです。ですからお金のことは最後です」とのことでした。