葬儀社は究極のサービス業とも言われ、気配りや思いやりの心遣いが要求されますが、具体的に目に見える小さなサービスにも思わぬ感動があるようです。
神社境内の耳を劈く様な蝉時雨の声と太陽が照りつける雲一つない炎天下、先程まで冷房がきいた室内にいたとは信じがたいほどの暑さに頭がくらくらしてきます。
先日お伺いした告別式では出棺をお見送りした会葬者に冷たいお茶のサービスがありました。
控室にあてがわれた境内の客殿前には葬儀社の取り計らいでお茶のセルフサービスのセットが置かれ、皆さん思わず駆け寄りのどを潤していらっしゃいました。
緊張し乾いた喉への一服の清涼剤はおもわぬ効果が発揮されたようです。最後のちょとしたサービスで葬儀に出席した印象もガラッと変わります。
葬儀社の担当者は故人が日産系の部品会社を長年経営していらっしゃったことを伺い、霊柩車もぜひ日産でと思ったようですがリンカーン等が多く難しく、それではとご遺体を病院に迎えにいく葬儀社の寝台車の代わりに急遽霊柩車の会社に日産の寝台車での搬送を頼み、ご遺族から大変喜ばれたとのことでした。