葬儀担当者の極意とは・・・・

 お葬式と言うと一般的に金額的なことに集中しがちですが、実際に施行される段になると担当者とのやりとりがいかに重要であるかが、身をもってお分かりになるようです。
 通夜、葬儀、告別式と一連の式の流れや時間は同じでも担当者の采配ぶりで大いに差がでてきます。
 担当者が責任を持って最初から最後まで丁寧に面倒を見ることを前提にしても、尚且つ違いがでてくるのはどんなところに要因があるのだろうか。
 
 あるベテランの担当者は「個人経営なので1から10までやることになり、ご喪家の顔を見ながらやっていくので、接しているとその時その時何に困っているかが分かります。
 予想外のことがあっても臨機応変に処理し、迷っているときにはアドバイスができることです。
 この仕事は特にその場の判断能力が大切です」とのことでした。
 傍で見ていると、いつの間にかご喪家の方々皆さんがこの担当者に頼りきっているようです。

 別な担当者は「我々はサービス業ですから初めて会った方といかに短時間にこなれてしまうかが大切です。
 この人は大丈夫だと言う安心感を持たせ、相手の方がもううちに入っていいよと言うようにすれば、相手も聞きやすいですし、その時間を如何に詰めるかにかかってきます。
 十人十色で色々な事情を抱え葬儀を出そうという方々ですから、早めに打ち解けるのが大事。
 日程から始まって色んな話を聞いて写真をお預かりする時には生前の人となりが分かってきます。
 葬儀社によっては何でもリードする所もありますが、葬儀屋の葬儀ではないですからとことんご喪家と二人三脚で一緒に歩きましょうという姿勢です」。式には全て反映されるようです。
 黒子に徹しながらも、その気配りとさりげない応対ぶりに定評があります。