臨機応変に対応できる葬儀担当者とは・・・・。

 葬儀担当者にお会いすると皆さん異口同音に「臨機応変に対応致します」とおっしゃいます。
 待ったなしの現場では経験、知識、気配りあらゆることを総動員してことにあたっても、それでも関係者に満足していただけるか分かりづらいものがあります。
 「臨機応変」も担当者1人の力では処理できないことも発生します。その時の強い味方は周りの関係スタッフです。
 先日ご家族ご親族のみで故人をお見送りした葬儀でも、ちょっとしたハプニングがありました。
 穏やかに和やかに親しい方々だけでお送りする直前、これから出棺という時に喪主の方から一言よろしいでしょうかという申し出がありました。
 「実は母は生前薬の副作用で骨が弱っているのを大変気にしていまして、骨揚げは子供達だけでやってほしいと申しておりました。母のたっての希望どうり我々兄弟だけでやりたいと思いますのでご了解のほどお願いします」
 いきなり話を切り出され、そのまま車中の人となった担当者はどうされたのか後日伺うと、骨揚げはご兄弟以外全部シャットアウトして執り行われたとのこと。
 火葬場の控室で火葬の間まではご一緒され、骨揚げにご兄弟だけ向かわれ残りのご家族ご親族はその間1階のロビーでお待ちいただき、地下駐車場で待機していたマイクロバスの運転手も早めに1階駐車場に入って受け入れ態勢をしてくれたとのことです。
 火葬場は沢山のご喪家が集まりますので、係員や担当者の指示に従って行動をとり、、火葬場にいらっしゃった方には骨を拾って頂くように一連の流れがあります。
 火葬場の係りも葬儀社の担当者も今回のようなケースは始めてだったようです。ご喪家がそれぞれ勝手に行動されては火葬場も大変ですが、これからこういうケースが増えてくるのではと担当者は話していました。
 火葬場の係りの協力ぶり、運転手さんの気遣いなどで突然のご喪家からのご要望を受け入れることができました。担当者の日頃の気配りが功を奏しているようです。
 
 当センターへご喪家から丁寧なお礼の電話があったのは言うまでもありません。