大勢で追悼する社葬、団体葬、お別れの会の微妙な違いはどこからくるのか

 いつの頃からでしょうか。新聞を手に取ると訃報記事に目が行くようになったのは。
 今日もなにげなくいつものように新聞を開くといきなり知った名前が目に飛び込んできました。
 2年ほど前、お伺いして色々お話をお聞きした時はご高齢でしたが、現役であんなにお元気でしたのに・・・。しばし新聞を抱え込んで、呆然としていました。
 ご葬儀はすでにご親族だけで済ませ、後日青山葬儀所でのお別れの会との報。
 お別れの会はトレードマークの笑顔の遺影の前に大勢のお仲間が馳せ参じることでしょう。
 
 このように大勢の会葬者が見込まれるお別れの会や団体葬や社葬の場合は生前故人と親しかった方のみ内々の密葬という形で別に葬儀が行われます。
 故人の個人的な関係は密葬で、おおやけな関係は社葬、団体葬、お別れの会でということになりますが、表立っては同じように追悼する社葬、団体葬、お別れの会の中でも微妙な違いがあります。
 中でもおおやけの部分がより強調されるのは社葬です。
 社葬の場合は経費を税理処理するために、取締役会議での議事録が必要になり、どちらかといえば故人の業績を称えると同時に会社の新生をアピールし、社運をかける方に力点が置かれることになるようです。
 団体葬、お別れの会は葬儀の規模を大きくしたもの、社葬は葬儀の名を使った会社のイベントと位置づけた方がやりやすいようにも思われます。
 故人のために社員も借り出されるのではなく、会社の仕事として社員一丸となりどれだけ積極的に行動できるかお客様からも試されていることを葬儀社の担当者は訴えていました。
 社葬は威厳を持って静々と進行する形に、団体葬、お別れ会は故人の業績を前面にアピールしながらしめやかに進行する形となるようです。