お別れ、お見送りの仕方は皆それぞれ、既成概念にとらわれずその人らしさがでれば成功。

 先日、新聞の訃報欄で昔お仕事をご一緒させていただいた方がお亡くなりになったことを知り、愕然としました。
 昨年10月末、お会いした時は病気の気配を微塵も感じさせなかったのに。
 ご自分の身をそぎ落としてまでも心身の鍛錬をされていた舞踊家でした。
 新聞に載ったのはご家族、ご兄弟だけで火葬式をすでに済ませた後でした。
 
 今日、その方の友人からお電話を頂きました。
 死の宣告を受けていた今年になってもまだ踊り続けていらしたとのことです。激痛に耐え最後は眠るように亡くなられたご様子。
 友人がお線香を手向けに伺った東京郊外のご自宅兼稽古場は、せせらぎの音が聞こえる川沿いにあり、その音を聞きながら最後を迎えられたとのお話でした。
 8月、沢山の写真とビデオを編集してスクリーンのあるレストランでできるだけ多くの友人交え、お食事をしながら偲びましょうとの約束になりました。
 これから、彼を偲ぶのにふさわしい会場を探してまたご報告します。
 
 最後のお別れの仕方もひとそれぞれ。
 葬儀のイベント化と言う言葉が従来型に対向してさわがれましたが、次第に落ち着きを取り戻して、唐突な演出は少なくなってきている傾向にあるようです。
 しかし、その方に一番ふさわしいと思われるお見送りがこれからは益々増えていく傾向になると思います。