「心のケア」がこれからのご葬儀の鍵になる・・・。

 ご葬儀の立会いでお伺いする時、思わず丹田に力が入り、両足を踏ん張る場面があります。
 告別式の後、最後のお別れのお花入れの儀でお花を手向け棺の蓋を閉めるまでの数分間は、後方にお邪魔していても足が立ちすくんだようになってしまうことが度々です。
 故人とご遺族の絆の強さに圧迫され、時として息苦しさを感じることもあるくらいです。
 永遠の別れは分っていてもいざその時が今であることを許せない気持ちが交差しているように思われ、ご遺族が最後に棺の窓を閉めるかすかな音にいたたまれず逃げ出したいような気持ちにさせられることもしばしばです。
 
 しかし、部外者があれこれ想像してもこればかりは当事者でないと本当の悲しみは分りません。
 この悲しみもいずれ時が解決してくれるからと言われてきましたが、最近は身の回りが落ち着いて来れば来るほど取り残されたように心の澱となって残り、心の問題から身体の変調を来たす方が増えているとも伺います。
 そんな中、1人で抱え込み途方にくれる方に少しでも手を差し延べられるようにと心のケアをアドバイスするところも出てきています。
 より核家族化していくこれからのご葬儀は単に儀式だけではなく、時として心のケアを含めたアドバイスも重要な要素として挙げられて来るのではないかと思われますが・・・。