コロナ騒動下での御葬儀は・・・?

 季節もよく、毎年楽しみ満載のゴールデンウィークに突入しましたが、今年は一変して忍の一文字のお休みになってしまいました。

 コロナウイルスの増殖はいつまで続くのだろうか。

 日本の対応は大丈夫でしょうか。

 テレビを通してゴーストタウン化した街中や、二転三転している政治家のやり取りを眺めていると、長期化の覚悟を決め、その先に待ち受けている時代の変化を読み取って、リーダーシップを発揮できるのだろうか。

 これからは“更なるウイルス有りき”の時代をどう乗り越えていくのだろうか。

 諸外国の粗削りながらもダイナミックな動きを見ていると、一抹の不安を感じている昨今でもあります。

 コロナの拡大防止策で3つの“密”が揃う場所は集団感染の率が高いので、暫く避けてくださいとのお達しが出ていますが、本来、御葬儀ではこの3つの密が揃う場面のお別れこそが印象深く、ご満足のいくお別れであったはずなのにという皮肉な現象が起きてしまいました。

 コロナ騒動以前は式場確保も難しく、御葬儀まで1週間以上も待たされるということも度々ございましたが、最近は会社やお仕事関係の方がお集まりいただく一般葬は姿を消し、お身内だけの御葬儀に切り替わり、通夜のお食事も省かれ、御葬儀後の精進落としもお持ち帰りいただき、そのかわり、少人数でゆっくりした時間が取れ、ご会葬の方は密にならないように、お1人づつゆっくりとお別れができる方向へと転換されてきているようです。

 さらに、お越し頂くご会葬の方にご迷惑が掛かってはと、お式を省き、御家族だけでお見送りをされる直葬も大分増えている傾向にあると伺っております。

 また、取り急ぎ先に火葬をされ、日をあらためて御骨の状態で御葬儀をされる骨葬も地域によりございますが、コロナ終息時期も定かでない状況下では、御葬儀にお集まりいただくこと自体が問題となりますので、中々解決までには結びつかないようです。

 コロナ騒動は、従来の御葬儀の在り方を考えさせる機会になるのでは・・・。

 そんな想いも致します。