(3/28) 自身のご葬儀をイメージしご家族に託す方、また親御さんのご葬儀を前もって準備される方の中に、趣味趣向をよりはっきり打ち出してこられる方がでてきたようです。
少し前までは、葬儀社の担当者にこのようにしたいというご要望を出し、担当者はできるだけご希望に沿うようにアドバイスされたりしてきましたが、最近ではご喪家自身の手によって準備される場合も出てきました。
ご喪家主導型のご葬儀と言えば今までは市民葬のようにお値段を抑えることを目的にされることが多かったのですが、近頃は少し事情が異なってきています。
さりとて時に見られる奇抜なイベント化されたご葬儀とも違うようです。
ご葬儀の儀式そのものは従来通りに執り行われます。
違うところは祭壇やお食事、返礼品をご喪家の好みのものにする。
葬儀社がご用意した中から選ぶのではなく、好きなものをご喪家自身が発注する。
祭壇も生前好きだったお花を購入し、知り合いのお花屋さんにお願いするという。
お料理も、返礼品も故人の好みに合ったものをお出ししておもてなしをしたいとのこと。
結婚式と違い、ご葬儀は短期間に滞りなく終えるためにもいつの間にか葬儀社さん主導型になってしまいましたが、故人と繋がりの深いご葬儀にお見えになる方のためにも
ご喪家の意向をはっきり出す傾向がみられるようです。
葬儀社が全て執り行うのではなく、あえて個を出せるところはご喪家自身の手でいきたいと。
葬儀社サイドも柔軟な姿勢を見せはじめているようです。