季節の変り目と虫がしらせること

 「季節の変り目なのかなあ」
 このところ、以前事前相談をうけた依頼者の方から緊急の連絡が立て続けに入ってきます。

 依頼者からご相談を受けた時点ではまだ今のところ安定しておりますから、とか入退院を繰り返していますがまだ差し迫った話ではないのですが、と皆さん異口同音に話されていました。
 
 お送りした見積書の中から葬儀社や斎場を選び、気持ちの中で万が一の準備はされていても、ご本人の様子を見ているとまだ少し先の話と思われ、葬儀社の担当者との打ち合わせも後回しになっていらっしゃったようです。
 皆さん揃っておっしゃるには「まだ急ぐ状態ではないのですが、今のうちに詳しいお話をお伺いしたいので明日にでも担当者とお会いしたのですが・・・」
 しかし、担当者と連絡を取り、「ゆっくり打ち合わせを」と電話を切った後、一気に事態は急展開されてしまったようです。
 
 病院から緊急の呼び出しを受け、取る物も取りあえず駆けつけご臨終にやっと間に合ったご様子です。あれよあれよという状態です。
 それでも、葬儀社を決め、電話だけでもお話を伺っていたので助かりましたとのご報告。
 それにしても何というタイミング。
 昔から虫が知らせるとはいわれていますが、何か気配を感じるのでしょうか。
 同じような事態がこの1週間、立て続けに起きています。
 悪い予感は奇遇にすぎないと思いたいのですが。 
 これも春の嵐がなせる業なのか。