市民の最期は明るく夢のある斎場で・・・。

 6月1日から、実際には5月31日の通夜から南多摩斎場の式場がリニューアルオープンされるとのことです。
 時には1週間先まで満杯状態という人気の高い斎場で、泣く泣く他の斎場を探された方も多いのでは。
 会場も広くなり式場数も増えますので、少しは混雑緩和になれますか。
 但し、新しいところでお見送りしたいといっても他のことと違ってこれだけは今から前もって予約するわけにはいきません。
 オープン記念で予約を希望されても、先の予約がとれないものは世の中広しと言えどめったにあるものではありません。

 市民のための斎場と名をうって公営斎場が全国津々浦々にありますが、実際に足を運んでみますとかなりの落差があるようです。
 関東一円をざっと見渡しても、夢心地にさせられるような光のシャワーの回廊をゆくところから、老朽化が進み気持ちまで沈んでしまいがちな式場まで様々です。
 お清め処に使われている控室に一歩足を踏み入れ、物置小屋のようなたたずまいに思わず立ち尽くしてしまったこともありました。

 先日も築30年の市営斎場にご葬儀の立会いに伺いました。別棟の別館は老朽化がみられ、スチールパイプのイスで少々味気ないうえに式場は幕も張れないとのことでした。
 葬儀社の担当者は入口や焼香台や受付に水引幕を張り、ご葬儀の雰囲気をなんとか出せたようです。
 後に依頼者から頂いたアンケートでも古さを指摘され、前もって分っていれば別な会場にしたかったと言われ、やり直しのきかないご葬儀だけに市側の配慮がほしいところです。
 ご葬儀では特にその場の雰囲気や空気が故人とともに後々まで思い返されます。
 明るく、気持ちよいお見送りができる会場もご葬儀の大切な要素だと思います。