「子供達に渡すエンディングノートを書きたいので、地元の推薦できる葬儀社を教えてください」
80歳のご主人と75歳のご自分のエンディングノートを思い立って、葬儀社に相談しながら一つひとつご葬儀のことを決めていきたいと電話口の声の主は緊張気味に話されました。
ここ1~2年マスコミでも取り上げられ、中高年には特に話題になっているようですが、実際に書いていらっしゃる方はまだまだ少数のようです。
それでも近年のお葬式事情も様変わりしている中、元気で余裕のあるうちにご自分の希望を書きとめておきたいと、エンディングノートへの期待感も膨らんできています。
エンディングノートとは万が一の時や自分での判断力を失った時のために、伝えるべきことを書き留めておくノートですので遺言書のような法的な拘束力はありませんが、残されたご家族や周りの方々がどうすればよいのかの手がかりになります。
ご葬儀に関してはどのようにしたいのか。葬儀社、宗教、戒名、祭壇、お料理、柩、ラストメイク、骨壷、お香典etc. 一つひとつご自分の気持を伝えておきましょう。
但し、ご葬儀を執り行うのは残された方々ですので、書いただけではほんとうにやっていただけるのか少々不安にもなってきます。
疑問を感じたら、葬儀社に生前予約をされておかれるのも一考だと思います。
また、直葬だ、無宗教葬だというような、周りの方々のご理解を得る必要のある場合はあらかじめ希望を伝えて協力を得ておく必要もあるようです。
ノートにはご葬儀だけではなく、老後の介護、終末医療、献体、お墓、財産、保険、ご親戚との付き合い方等。どの様にしたいのか、
抱える問題は山ほどありますが、自分自身が整理され、これからの生き方も積極的になれると書いているうちに気が付きました。
能書を並べている間があったら、私も将来のために書いておかなくてはと・・・。