右を向いても左を向いても不景気風に呑み込まれそうな中で、怖いもの知らずに突き進められる一群がいます。
そうです。強行突破ができるのは一家の大黒柱のお母さん。
主婦軍団です。
最近は様々な場面に顔をのぞかせていますが、ご葬儀の分野でも主婦パワーを発揮される方が出てきています。
ご葬儀がより儀式化される一方で、家族葬のようにご家族・ご親族のみ、親しい人たちだけの中で日常の延長上として執り行いたい方も多く、それには生活者の目を持った主婦が打って付けなのでは。
昨年末伺った東京近郊の式場でも取り仕切っているのは、3年前まで専業主婦でしたと言うお母さん。
以前は田んぼだった土地を遺産相続で宅地にし、跡地を斎場にと思いついたのです。
というのも周りにはご葬儀をする場所が無く、遠方の公営斎場まで足を運んでいる現状を見ていたことから、倉庫やアパート経営よりもと考えついたのですが、それからが大変だったようです。
いつの間にか火葬場ができるという噂が先行し、ご近所の大反対にあってしまったが3年がかりで説得し、葬儀社の方々に尋ねながら、使い勝手のよいこだわりの式場を完成させました。
さらに建てたからには葬儀のことを知らなくてはと葬儀社に手伝いに行き、式場のみならず、いつの間にかご自身も葬儀社を立ち上げてしまわれた。
まだまだ駆け出しですからとは言え、10年後が楽しみなパワフル母さんです。