「家族葬」と言う言葉が世間の話題に上るようにやったのはまだそんな前ではないが、いつの間にかごく自然に市民権を得てしまった感があります。
世間のニーズに前倒しされるように浸透してきたのは世のすう勢で、もはや誰もストップを掛け辛い状況にまで、一般に広まっています。
少し前までは「家族葬」を希望する要素に費用の面がクローズアップされていましたが、矢張り実際に執り行ってみると、葬儀社の担当者の力量が大きくものをいうようです。
施行された家族葬の依頼者からのご報告をピックアップしてみると、異口同音に気配りに関心が集中しているようです。
「父の希望していたシンプルな葬儀を素早く理解して下さり、同じ目線で一緒に考えてくださったおかげで、父らしい葬儀ができました」とおっしゃるのはご家族ご親族15名で1日葬をされた方でした。
ご家族4名だけからご親戚、親しい友人まで少し広めた葬儀に切り替えた方は「葬儀は密葬でと言い続けた父の言葉は母の身体を気遣ってのこと。病院から安置所に行く途中自宅前を通って欲しい旨伝えてあった通り自宅前で暫し停車し、お祈りしてくれました。その際に足の悪い母を車に乗せ、安置所で打ち合わせを済ませた後、自宅まで送っていただいたり、故人の直筆メッセージを渡したところ、会葬お礼の文面の最後に印刷し、原本は額に入れて安置所に飾ってくれました」と故人を大切に考えてくださっている気持が伝わり、思わず新たな涙を流しましたとご報告いただきました。
「長患いで高齢の母のこともあり、気持は整理できていました。その気持を汲み取っていただき、時には明るい笑顔で対応していただき心静かになることができました」とのご報告いただいたのは以前お父様の時、流れの中に身を任せた反省から主体的で行こうと決意された方でした。
「葬儀社だけでなく担当の方が重要だとつくづく感じております」とご報告いただいた方からは「担当者は何も知らない私に親切丁寧に教えてくれただけではなく、判断する材料をくれたのがよかったです。出席された方にお褒めの言葉を言っていただき家族全員、大変満足しております」との由。