最近はご葬儀の生前ご予約を希望される方の中で、ご両親の他にもご自身のことに触れる方が目立ってきているようです。
中でもご自身のことになりますと、お身内の方の場合と少し異なり、相当に確固たる意思を持って臨まれる方が多いように見受けられます。
1年ほど前、新聞報道を見て直葬という方法を知り、今は健康ですが高齢なので万が一に備え、無宗教での生前予約をとご要望のあった方は、妹さんからも同様なご希望を頂きました。
お兄様の生き方に共鳴され、生前予約をされた後、ご自身が描いた絵の絵葉書とご一緒にご丁寧なお手紙を頂き、思わず背筋を正し大きく頷いたことが思い出されます。
また、明るく張りのあるお声でテキパキとご指示を頂いた方からのご相談は、最初ご両親のことと勘違いするほどでしたが、再入院される直前でのことでした。
お子さんもまだ小さく、後を託すご姉妹のためにもとおっしゃるお元気な様子に、未熟な当方が励まされた形になってしまいました。
妹様からご連絡をいただいたのはそれから半年後でした。
先日、これから再手術の為、万一に備えて、生前予約をされたいというご連絡をいただきました。
声の主は、終始穏やかで、どこまでもやさしく感じられました。
色々と教えられることしきりです。