謎が一つ解けました。

 「ヤフーの検索窓にベンツと入力してもらえますか?」
 言われるままに「べんつ」とカタカナ変換を待たずして、検索窓の下に10個ほどの関連ワードが並んでいます。これキーワード入力補助というらしいです。
 だいぶ前から気にはなっていて便利だと思っていました。何となく、並ぶ順序は検索数が多い順ぐらいに思っていました。ところが、ここ最近、その中に、そんなに検索数が多いわけないだろう! というような固有名詞が混じっていることに違和感を持っていました。

 しかし、なぞは解けました。「ヤフーの検索窓にベンツと入力してもらえますか?」という昨日の営業電話によってです。

 「この中の、【ベンツ○○○○】はわれわれが手掛けました。」
 (手掛けた! そうかなるほど、検索数の多い順に10個ほど並んでいたと思っていたが、ここの枠に広告を入れることもできたのか、知らなかった。無知は恐ろしい。だから最近広告のような固有名詞が混じっていのか。ここの枠は相当影響力がありそうだ)

 「ただいま、キャンペーンでどんなビックキーワードでもMAX月々2万円です。」
 (安い! 安すぎる!! いや、ちょっと待てよ)「月々2万円ですか? この10枠は早い者勝ちですか? 入札制にはなってないのですか? そもそもどういう価格体系ですか? この広告の並ぶ順序はどうなっているのですか?」
 「いや、この枠は広告ではなくて、検索数の多い順に並んでいます。」
 「じゃあどうやって、10枠の中に?? 」
 
 ご推察の通り、この会社がヤフー検索で【ベンツ○○○○】という具合に打ち込みまくっているという次第です。月々2万円ほどの料金で。

 ただ、そのうちに、キーワード入力補助も検索エンジン側で何らかの対策が講じられることになるでしょう。なぜなら、ユーザーに価値ある情報を提供しないと存続しえないのが検索エンジンの宿命だからです。
 ユーザーに価値ある情報を提供したい検索エンジン VS 価値ある情報かはともかく目立ちたい会社。
 仮にこの戦いに検索エンジン側が敗北すると、グーグルが登場する前の検索の世界で繰り広げられたギャンブルやアダルトに席巻されてしまう世界になってしまうでしょう。当てにならない検索結果なので、まともな企業の広告媒体の価値にもなりません。
 検索エンジン会社の頑張りに期待するのみです。