イスラム教徒の墓地不足とエンバーミングの関係や如何に・・・?

 先週、放送芸術科の学生さんから「ドキュメントでエンバーミングを取り上げたいので葬儀社さんを紹介してください」との電話をいただきました。

 エンバーミングのお話は時々マスコミを通じて伺いますが、直接依頼者からご希望されたことはありませんでしたので、賛同社に伺ってみますと、やっていますよというところ、お話は聞くがまだ実際には経験がないところと様々でした。
 矢張り、エンバーミングの設備を整えている葬儀社さんは積極的に取り組んでいるようです。

 腐敗を防ぐためにご遺体から血液や体液を取り出し、防腐剤を注入するエンバーミングは欧米ではごく一般的に行われ、特にアメリカではご遺体の移動時間により、州で義務付けられているところもある位とのことです。
 土葬が主流のアメリカでも特に南部地区はエンバーミング率95パーセント以上との報もありますが、例外を除いて火葬が殆どの日本ではマスコミに話題として取り上げられるほどには広がりをみせていないのが現状のようです。
 長期保存の必要性や感染症のリスクも少ないこともありますが、それ以上にご遺体から血液を抜くことに抵抗感を感じる方が多いのでは。

 そんな折、先日日本在住のイスラム教徒の方の墓地不足が深刻との朝日新聞の記事が目に留まりました。
 火葬が殆どの日本では、土葬による埋葬に嫌悪感を持つ方も多く、近隣住民からの理解がなかなか得られないのが実情とのことです。

 しかし、これから日本で永眠される外国の方も益々増えてくることでしょう。
 そうなれば宗教上の問題から土葬の墓地も容認せざるを得なくなり、多様な選択に抵抗感も薄れてくるかもしれない。

 エンバーミングの広がりも思わぬところから火がつく可能性を秘めているのでは・・・。