喪主のご挨拶をどうしていますか…

 「最後の喪主のご挨拶は皆さんおやりになっていらっしゃいますか」除夜の鐘の音が聞こえる少し前、昨年最後に頂いた電話でのご質問です。
 「必要ならば用意しなくてはいけませんので・・・」電話口の声は緊張と戸惑いを見せていらっしゃるご様子です。
 疲れがピークに達した喪主にとってはこのスピーチも難題の1つです。

 一方、最後のお別れにお見えになられた方々にとってもこの喪主のご挨拶が葬儀の良し悪しまで決めかねないほど、重要なファクターをもたらすようです。

 ご葬儀に立ち会った経験からですと、最後を締めくくり、印象付けるご挨拶は難しい言葉を並べるのではなく、故人への思いの強さが素直に表わされているか否かにかかっているように感じられます。

 印象的なご挨拶のひとつに、車椅子で出席された喪主の奥様が、ご主人の病気の経過報告を訥々と語っていらしたご様子が目に浮かびます。
 これだけは話さなければという気迫が伝わり、時間が超過しても担当者は急がせることを一切しなかったようです。
 まさに当日のハイライトで、それはこのことを言うためにこのご葬儀があったと思わせる程でした。
 出席者一同大きくうなずかれ、満足されたような足どりで帰路につかれたご様子が思い出されます。

 申し遅れましたが、本年もどうぞよろしくお願い致します。