以前、30歳前半の方から「生前予約をしたいので葬儀社の紹介を」とご連絡をいただいたことがありました。
最近は周りの手を煩わせないように、ご自分の元気な内に自身のご葬儀を予約される方が増えてきています。
葬儀社から見積りを取り、説明を受け納得がいく方法でお決めになり、これで一安心ですと晴れ晴れとしたお気持のお便りを頂くことは度々ありますが、お歳を伺い、正直戸惑いました。
葬儀社の担当者はそれでも「ご相談には乗るが、僕の方が先になってしまうよ」と言いながらも引き受けてくださり、依頼者からは「生前予約は諦めましたが、色々話し合い安心しました」とのご報告をいただきました。
最近、同年代の方の事前準備のご相談を受けました。
数十年先の生前予約はたてにくいがご自身のエンディングノートは如何でしょうか。 エンディングノートとは万が一の時のためにご希望や伝えるべきことを書き留めておくノートのことです。
遺言書のような法的な拘束力はありませんが、残された方が慌てなくて済むように、ご自身の気持を書きとめておくことをお勧めします。
最近は豊富な種類のエンディングノートが市販されていますが、流れに沿って書くことで、思わぬ効用もでてくるようです。
自身を客観的に見られ、これからの生き方を考えるきっかけにも一役買っているとのこと。
実は私も手元に1冊持っており、今年こそはと思っています。
エンディングノートの前書きには「お気持が変わったら、前に書き込んだものを赤ペンの線で消して、あらたに書き加えてください。変更したところの横には書き加えた日付を忘れずに」と書かれていました。