老人について考える

 日中は相変わらずの照り返しが続いていますが、早9月も中盤に差し掛かっています。

 9月15日と言えば『敬老の日』でしたが、いつの間にか敬老の日を記念する「老人の日」となり、肝心の「敬老の日」は第3月曜日とややこしく(?)なってしまいました。

 さらに15日からの1週間は老人週間とも名付けられているようです。
 東京都でもこの1週間は老人にとって様々な得点が与えられるようですが、中には浮かぬ顔をされている方もいらっしゃるのでは・・・。

 今年になって区役所から介護保険証が送られ、戸惑いが隠しきれない様子の友人もその1人になるはずでした。
 この一件は歳を忘れ仕事に、遊びにと没頭していた友人にとってショックは大きく、側から見ていても少々酷なように感じるほどでした。

 そんななか、一方で全国には100歳以上の高齢者が4万8千人近くもいらっしゃって、その内の87%以上が女性との報道には思わずうなずくことしきりでした。

 先日、友人はそのお1人でもある、御歳105歳のかつてお仕事仲間の誕生祝いに伺った折、「あなたを見ていると私の若い頃にそっくり、絶対長生きの相よ」と太鼓判を押されたとのこと。

 105歳の迫力にたじたじだったことをあんなに楽しそうに話す友人を見るのも久しぶりでした。

 やっと我に返ったと言う友人は、これからのことを前向きに捉えて行く一歩として、エンディングノートを求め、毎年書き改めていくと宣言していました。