昨年末に親族として葬儀に参列しました。
母の叔母ということで、私にとって血縁的にはそんなに近くはないのですが、親戚の中で一番近所に住んでいたため、「近くのおばあちゃん」として、よく遊びに行っては可愛がってくれた人でした。
大人になってからは、近くを通ってもなかなか顔を出すタイミングがなく、しかも、この10年くらいはまったく会っていなかったのですが、具合が悪いなどとは聞いていなかったので突然の訃報に驚きました。
末期がんで全身に転移していたとのことなのですが、幸いにも痛みはあまりなかったようで、「私は何の病気なんだろうね…?」と、最期まで自分が何の病気だったのかわからないまま旅立ったそうです。
葬儀は葬儀社のホールで執り行われました。会葬人数は30名ほどで、大きな式場をパーテーションで分割してあり、式中はパーテーションの向こう側でお清めの準備をしていました。
読経中、食器がぶつかる音やお料理を置く音が響いてしまっていたのが少し気になっていたのですが、短時間で準備をしなくてはいけない状況なので仕方ないことなのだと思っていたところ、他の親戚も気になっていたらしいということを後から聞いて少し残念に思いました。
その後通夜は滞りなく閉式し、お清めでは久しぶりに会った親戚と「近所のおばあちゃん」の話やみんなの近況の話で笑いあり、涙あり。
その間に、私は翌日の告別式に参列できないので、棺のふたを少しずらしてもらって「近所のおばあちゃん」に最期のお別れをしました。
じっくりお別れができてよかったと思っていたのですが、その後時間が経つにつれて大きくなってきたのが「もっと会いにいけばよかった」という後悔です。
葬儀において後悔のないようにとお話させていただいていますが、そのもっと前の段階、元気なうちにしっかり孝行しないとこんなに後悔するんだなとつくづく感じています。