雨のご葬儀

 爽やかな陽気の5月もあと残すところ数日。
 テレビではジメジメした梅雨に向けて、食中毒やカビなどの話題が増えてきました。

 沖縄では既に梅雨入りしていますが、関東地方は6月上旬との予報。例年より少しだけ遅いそうです。

 当たり前のことですが、ご葬儀において「雨だから延期」はあり得ません。
 以前、雨の降った日のご葬儀に立ち会わせていただきました。

 朝からシトシトと降っていた雨が、ちょうど出棺のタイミングで強く降りだしてきました。
 斎場では雨に備えて出棺の際にお棺が濡れてしまわないような配慮がされていたのですが、一緒に火葬場へ行くご親族は急いで車に乗り込みました。
ただ、出棺後には斎場へ戻らないため、ご遺族は沢山の荷物を両手にもっているので、傘をさすのも難しい状態。
 葬儀社の担当者が傘に入れて差し上げたのですが、その傘はとても大きい白黒の傘でした。

 葬儀社用の傘だそうで、担当さんいわく、「どこの葬儀社さんも持ってるいと思いますよ」とのこと。

 私自身は雨の日の出棺に立ち会わせていただいたことがなかったので、初めて見た傘でした。

 雨はいつ降るかわからないものですが、慶弔用の地味目の傘も用意しておいたほうがよいかもしれません。