ギリシャの再選挙は、緊縮派が勝利宣言を行っていました。今後どのようになっていくのかわかりませんが、ヨーロッパの小国の動向を気にしないといけないような現在の世界のありようは恐ろしい感じがします。
この地域はよくない、しかし周りを見渡すと、あっちの地域はいい、であれば活路や展望がありそうな感じがしますが、グローバル経済という名のもと、ダメになるときはみんな一緒にダメになるという、一蓮托生性が強まっているのは薄気味悪い。しかも、「風が吹けば桶屋が儲かる」のような世界では、モノやサービス、人の移動にタイムラグも生まれてきますが、金融の連鎖はそれさえ許さないらしい。
もっとも、あらゆるモノやサービスを安い価格で手に入れられるようになったという恩恵をたっぷり享受しているので、危なさや脆さは仕方がない、±0というところではあるでしょうが。
グローバル経済の不気味さを醸し出す、今回のギリシャ問題は、ソブリンリスクが発端です。日本も他人事でないのはご承知の通りです。と同時に、他人事でないのは中央集権(ユーロ)と地方分権(ギリシャ)のありようです。今後、どうバランスさせていくのか注意深く洞察することは、日本にも有益だと思います。