私が相談員として直接ご相談者様との対応をしはじめたころのことです。
電話口で、お若そうな男性が「葬儀社って紹介してもらえるんですか?」焦った様子で話し始めました。お話しを伺うと、入院していたお母様が退院した翌朝、急逝されたとのこと。
何をどうしたらいいのか、まったくわからず、たまたまインターネットで見かけた当センターへ電話してみたとのことでした。
急なことだったので、費用はあまりかけられないということや、そのほかの状況をお聞きした上で、とりあえず、まずはドライアイスの処置をしてもらいましょうということで、一社ご紹介させていただきました。
その後、葬儀社さんから一日葬でのご葬儀になりましたとの報告をいただき、ほっとしたところ、今度はご相談者である息子さんから電話がきました。
「今朝はどうしたらいいのかわからなくて電話してしまいましたが、本当に助かりました。ありがとうございました。」
これからご葬儀の準備という慌ただい中、わざわざお礼の電話をいただいたとき、「この仕事に就いてよかった」と心から思ったこと、そして、その時の息子さんの声は今でも忘れていません。
「ありがとう」という言葉を聞くと、少しは安心されたんだなと思い、また、自分の励みにもなります。
私自身もたくさんの「ありがとう」を発信していきたいと思っています。