結婚式とお葬式

 今週末、久しぶりに会う友人と食事をする予定だったのですが、今日、キャンセルの連絡がきました。
 お世話になった方が急逝され、土曜日がお通夜になってしまったとのことでした。私たちの予定はたかがお食事。一生懸命謝ってくれる友人に、お世話になった方なら、最後にきちんとお礼言っておかなきゃだめだよと伝え、友人とのお食事はまた次の機会に持ち越しになりました。

 お葬式は予定を立てられることではないだけに、急な連絡で予定を返上してご会葬に駆けつける方も少なくないと思います。

 私の結婚式の時にも、招待させていただいていた先輩ご夫婦が身内の方のお葬式と日程が重なってしまい、結婚式の前日にやむを得ずキャンセルの連絡がきたということがありました。式の当日にご挨拶だけでもと思い、お宅に伺ったのですが、ご主人は「白いネクタイの方が気分良くしめられるんだけどね」と。また、奥様は「せっかくドレス買ったのに。もう一回結婚式やらない?」など、私たちに気を使ってお話しをしてくださいました。

 まさに冠婚・葬祭。

 まだ、私がお葬式のことを何も知らなかった頃だったので、もし、これが自分達、新郎・新婦の親戚関係の方の不幸と重なってしまったらどうなるのだろう…と、漠然と考えて、結局その時には答えが出せなかったことを思い出しました。
 
 ご葬儀に係る仕事に就いて、改めて考えると、気持ちは複雑なことでしょうけれど、結婚式もお葬式も親族一同が集まる大切なセレモニーなので、事情が許すのならば、やはりお葬式の日程をずらして対応することをお勧めするのかな…と思いました。