片付け

 数年前から、断捨離がブームのようになっているので、私も便乗してみようと何度かやりかけてみたことがあります。
 しかし、いつも途中で断念。普段は引き出しの奥や押し入れの中に入っていて、あえて出して見ることもないような思い出のあるものがなかなか捨てられず、また同じ位置に片付けてしまい、結局、あまり変化なく終えてしまう。そして、また新しい物が増え…の繰り返し。
 そろそろまた物が増えてきたので整理をしようと思っているのですが、また同じことの繰り返しになりそうでなかなか始められずにいたところ、つい先日、たまたま何かで読んだ、一文を思い出し、一気にやる気がでてきました。

「自分が死んだ時、遺族が代わりに捨てるだけ」 

 自分がなかなか捨てられないものを、遺された家族が処分するのはなかなか大変なことなのでは…と。物が多ければ多いほど、ひとつひとつ思い出に浸りながら…などしていられなくなり、一気に処分されてしまうのではないかと気付かされた一文でした。

 視点を少し変えて、家族の立場として自分の物を整理した時、意外と潔く処分できたりするかもしれないと思いました。
 そう思うと、今まで何気なく目に入っていた物も、「あ、これいらないかも」などと考えながら見るようになってきます。

 何日かかるか、何カ月かかるかわかりませんが、必要な物だけで暮らせるようになると、また何かが変わるかもしれないという楽しみにもなりそうです。