写真を探すのが大変でした。

ご葬儀の立会いにうかがった際、式場に入ると、最初に目に入るのはいつも、祭壇の中央に飾られている遺影写真です。
ご遺族の方にお話しをうかがうと、「主人は写真を撮るのが趣味でしたが、撮るばかりで、自分が写っている写真はほとんどなくて、遺影にする写真を探すのが大変でした」や、「最近では写真を撮っていなかったので、ずいぶん前の写真ですが、やっと見つけてこれにしました」など、遺影写真にどれを選ぶかというのは、ご遺族にとってなかなか大変なことなのかもしれません。

先日、テレビを見ていて生前遺影写真を専門に撮影してくれる写真館があるということを知りました。
元気なときに、自分の一番いい姿を撮影してもらい、万一の時が来た際にはその写真を遺影写真にするというもの。
縁起でもないなどと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、私個人としては「お願いしてみたい」と思いました。

私自身、写真を撮られることが苦手で、ここ十数年は撮るばかり。自分の写真でまともなものは、娘の七五三の時に写真館で撮ってもらったものくらいです。10年程前の写真なので、今ならまだ使っても大丈夫かなと思いますが、将来的にはさすがに・・・。
このような仕事をしているせいか、時折、自分の葬儀の時にはどの写真を使われるのだろうか…と心配になることがあります。心配になるくらい、写真がないということなのですが。

ちょうどいい機会なので、両親も引き連れて、一度その写真館におじゃましてみようかと本気で考えています。