死は予測なしにやってくる

私事で恐縮ですが、今朝方、実家から従兄弟の奥さんの訃報が入りました。
 80歳代とはいえ、前日の日本舞踊の発表会では元気に踊っていらっしゃったとのこと。

 あまりに急な事ゆえ、周りも大慌てでご葬儀の準備にとりかかっているとの一報でした。

 身近な突然の不幸は、ご葬儀という言葉に慣れてしまっている身にとっても、心穏やかなものではありません。
 紙上を借りてご冥福をお祈りするとともに、私自身がご葬儀に関わっている意味をもう一度問い直すキッカケにしていかなくてはと、目下日々の生活を反省しているところです。

 また、元気な内は子供達の世話にならずに自由に暮らしたいとばかりに、都会では1人住まいのご老人が最近、とみに増えているようです。
 しかし、お元気と見えても、ご不幸はいつ襲ってくるかわかりません。

 先日夜も1人住まいのご高齢のお母様がご自宅でご逝去され、検視のためにご遺体は警察のお預かりとなり、明朝お引取りに行かなくてはと電話での事後相談をお受けいたしました。
 お元気だったお母様の突然のご逝去に、警察の介入という事態が重なり、ショックを受けられ、気が動転されていらっしゃるご様子が電話口から伝わってきます。
ご紹介した葬儀社さんが後の事は全て引き受けてくださることをお話しすると、ひとまず落ち着かれたご様子に、こちらも思わず安堵いたしました。

 翌朝、葬儀社さんはお母様のご自宅管内の警察に伺い、状況把握をされてからご相談する段取りでしたが、外傷がない為、ご遺体は大塚の医務院に運ばれ解剖が施された後、医務院の車でご家族皆様が待ちわびていらっしゃるご相談者のご自宅へ無事搬送という運びになりました。
 少し遠回りになりましたが、葬儀社さんの出番はこれからになります。

 ご相談者のお気持ちを汲み取っていただき、ご相談者と二人三脚で行けるように、ガンバってください。