世界を覆い尽くす効率化という妖怪

 2週続きの週末豪雪になりましたが、今日の都内では道路の端々に雪が固まっているところもありましたが、車で走る分には何の問題もない様な状況でした。

 日本全体的には、雪はへっているが、ゲリラ豪雨同様に、局所的に大雪になる傾向が強まっていると言います。天候の極端化とでも言いましょうか。世界を覆い尽くそうとしている格差の極端化を反映しているものではないでしょうが、人の意識も社会も自然も極端化しすぎれば安定を脅かすものになることは間違いないでしょう。

 もっとも天候はコントロールすることはできませんが(人工的に雨を降らせるとか試みはあるようですが・・)、それに伴う社会活動の不安定さを少なくするようにコントロールすることはできるかもしれません。同じく、格差による不安定さを少なくするようにコントロールすることもできるかもしれません。

 しかし実際に日本で起こっている事と言えば、第三の矢の成長戦略・規制緩和をもっと進めなければ日本はダメだ、そうしなければ自由主義・グローバル時代に勝ち抜けないぞ、と。効率化を主成分とするグローバルの方向性が恐ろしい格差と不安定さをもたらしそうだとうことが金融危機でわかったと思ったのですが、進む方向が違うような気がしてなりません。

 効率化の仕組みの最たるものは、ほとんどのものがお金で(しかも安価に)買うことできるということだと思いますが、こうした効率化された仕組みに頼り切っていると、いざというときに危ない、と薄々感じている人も多くなってきているような感じもします(本当に備えている人は多くはないでしょうが)。

 今回の豪雪で、孤立した地域が山間部の田舎のほうであれば、物流が途絶えて食料が届かなくても、食べるものなら家の中にたくさんある、近所で融通し合うということになるでしょう。もし都内であれば、少し物流が滞っただけでパニックにならないとも限りません(現に大雪予報を聞いて、スーパーでは買占めのような状況にもなったと聞きました)。物流が少しぐらい途絶えたぐらいで、じたばたしないような備えを色々な面でしておきたいものです。

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