トラブルにならないように・・・。

 先日、知り合いのお店で店長と話しをしていたところに一人の女性が入ってきました。

 お客さんではなく、店長に用事がある方のようだったので、私は少しはずして離れたところで商品を見ていたのですが、小耳に入ってきた話しによると、数ヶ月前に看板に店名を入れる契約をしたのでその集金に来た方のようです。
 その女性が、「1カ月3千円なので、3月・4月・5月の3カ月分で9千円です」と話すと、店長は首をかしげて、「1カ月3千円??そのようには聞いていないと思うんですが…」と。すると、その女性は、それに対して納得できる説明をするでもなく、「1カ月3千円です。ここにハンコを押してもらってますから、3カ月分の領収書も持ってきましたし。」と言い、少し不信感がありながらも店主は9千円を支払って、「では、これで解約したいんですが」と伝えると、それには快諾し、「では、5月いっぱいまでで」と言って帰って行きました。
 店長は納得がいかない様子です。
 その女性が帰った後で話しを聞くと、たしかに3千円とは聞いたけれど、1カ月3千円とは聞いていない、それだったら最初から断っているような話しだし…と。しかも、3月4月の分はわかるけど、なんで5月分まで集金して行ったのかもわからない…ということでした。
 あとでオーナーに相談してみるということでその話は納得がいかないまま終わったのですが…。

 それにしても、「ハンコをおしてもらってます」と出すタイミングに、なんとなく違和感が…。さも、『いろいろ突っ込まれる前に証拠をつきつける』みたいな…。都合が悪かったのでしょうか…?と疑いたくなるようなタイミングでした。

 典型的な「言った・言わない」というような話しですが、これはどの業界においてもトラブルの元になるものだと思います。

 特にご葬儀では、お身内の方が亡くなったことに加え、今までのご看病疲れや様々なご心配・不安が大きく、不安定な状態で葬儀社さんの話しを聞き、判断をしなくてはならないことがあります。
 もし、日程に余裕がある場合には、詳細の打ち合わせは翌日にしてもらうなど、少し冷静になられてからにしてもらうようにしていただければと思います。

 葬儀見積書の日付がご逝去日の翌日になっている場合など、センターから葬儀社さんへ問い合わせをすることがあるのですが、そのような場合にはたいてい「喪主様が大変お疲れのようでしたので、詳細の打ち合わせは翌日にすることにしました」と、ご家族の様子をみながら対応してくれています。

 更に、センターでは、「言った・言わない」などのトラブルを未然に防げるように、専用の確認書を用意しています。 
 これは、ご依頼者・葬儀社・あさがお葬儀社紹介センターの3者間で確認をとれるもので、ご依頼者がきちんと説明を受けたと納得された状態で署名をしていただくものになっています。