越谷市斎場でのお身内だけの密葬

 越谷市にお住まいの、ご長男の方よりメールにて相談を受けましたのは、お父様がお亡くなりになる一週間前のことでした。

 「病院によれば重篤状態から回復はしましたがいまだ不安定とのことです。貴センター経由で必ずお願いできるかどうか今の段階ではわかりません。それでもよろしければなにかとお力添えおねがいいたします。宗教者の手配や祭壇、装飾などよくわかっていないことがたくさんあります、よろしくお願い申し上げます」ということで、質素に密葬でおくりたいという内容でした。

 ご質問にあった、宗教者の手配や祭壇、装飾についての基本的な事柄にお答えすると同時に、さらにセンターからの質問として、斎場のことや内容、お父様の住民票のある場所、予算、紹介の方法、事前見積りなどについて、わかる範囲と差し支えのない範囲でお書きくださいとして、お伺いするメールを30分後ぐらいに返信しました。

 そうしましたら、また、30分後ぐらいにご相談者よりメールで返信がありました。一つ一つの質問に対して答えられていて、越谷市斎場を利用したいことや概算の見積りを見たいとありました。また、最後に、「葬儀は、対象者は私の父親で喪主は母親になります、母親の意向にそってすすめたいとおもっておりますが現在母親は、葬儀のことを考えたくないとおもっているのは明らかですので、メールで貴センターとやりとりをしてすすめさせていただきたいと思います。」とありました。

 早速、越谷市斎場を想定して賛同社より概算の見積りをとって、センターの説明書をつけて送ったところ、すぐまた返信のメールをいただきました。

 「本日の段階で父の容態が医師の予測よりはかなりよい方向で改善していることもあり、今の段階では、とりあえず大切に保管させていただくこととさせてください。必要な状況になりつつなりましたらまた連絡、内容の問い合わせ等させていただきます。」

 ふたたび、ご相談者より連絡がありましたのは、お亡くなりになる数時間前のことでした。以前のやりとりの内容確認と見積りをとった葬儀社と直接話をしたいというものです。葬儀社へは、これまでのセンターとご相談者のやりとりの概略を伝えるとともに、提出された見積り内容の確認をして、相談者と直接打合せしてもらうことにしました。これによって依頼する葬儀社が決まりました。

1年後の再度のご連絡

 先日、当センターの紹介で北区セレモニーホールで施行されたことについてです。およそ1年前に相談を受けました。そのとき、お聞きした内容に合わせて、もっとも推薦できる葬儀社さんから見積りをとりお送りしました。そうしましたら、以下の返事をいただきました。
 
「いろいろ分からず不安のあったことが、詳しく説明して頂き、明細も詳しく出ていたので、とてもよく分かり、安心しました。うちは互助会に入っていたので万一のときはそこに連絡するだけとしか考えていなかったので、いろいろ知ってやはり、家族の納得するような形で送りたいと思うようになりました。北区セレモニーホールと、戸田斎場との長所、短所の違いもよく分かりました。また、病院の葬儀社についてもよく分かりました。もう少し、いろいろ調べ、家族でも話し合い、よく考えていきたいと思います。どういう方向になろうとも、その時にはきちんと連絡したいと思います。」

 そして、一年後に電話がかかってきました。この丁寧な返事が頭に残っていたのか、お名前とおおよその内容をお聞きし思い出せました(もちろん、資料はとってあるので探せばどういった相談内容かわかるのですが)。

 見積りひとつで、ここまで信頼してもらっているわけですから、その信頼を裏切らない仕事をしなければいけないとつくづく思いました。