担当者の腕の見せ所ですから・・・

  先日深夜、お父様が入居されている施設で亡くなられ、現在最寄りの警察にご安置されている状況なので、明朝、検案が済んだらお迎えをお願いしますとの電話を頂きました。

 急なこと故、ご家族の皆さんは手分けして、ネットで検索され、ご自宅にも近く、ご要望にも沿っていると思われる斎場を次々リストアップされて、この中からお決めになりたいとのご要望をいただきましたが、ネット上でお調べするのと、実際に式場を使ってご葬儀を執り行い、現場を熟知している葬儀社の担当者の目とは少し開きがあるように思われました。

 斎場もネットで検索されると大きさ、広さ、使い勝手の良さなども詳しく説明されており、一見ご希望に沿ってよさそうに見えますが、ご喪家のそれぞれのご事情やご要望に応じて様々な条件が加わりますので、思わぬことから向き不向きも出てくるようです。

 お伺いしたリストの斎場も、現場の担当者から見ると、ご要望とはかけ離れていたり、実際にはご喪家のご葬儀規模からすると大きすぎたり、ご予算に見合わなかったり、はたまたお仕事の関係でご葬儀の日時も限定される中、菩提寺のご住職のご都合もおありになり、総合的に判断して実際ご相談を受けた担当者が選び、推薦したのは、リスト外の式場でした。

 ご葬儀の時以外、あまり目につくことの少ない斎場に関しては、ネットの情報だけを鵜呑みにせず、地域の斎場を普段使い慣れている担当者にどのようなご葬儀を御希望なのか、胸の内をお話され、様々な角度から検討していただき、アドバイスを受けるのも必要かと存じます。

 担当者にとって、腕の見せ所でもあるのですから・・・。