式場の使い勝手。

 斎場の見学をさせていただいていますが、「よく使ってくれている葬儀社さんから『こうなっていると使いやすい』とか『ここが使いづらい』とか言われたんですよ」など、葬儀社さんから使い勝手がよくなることを指摘してもらい、改装したというお話しをいくつかの斎場でお聞きすることがありました。

 葬儀社さんは多くの式場を使っているので、とても参考になる意見のようです。

 先日伺った斎場では、式場の出入り口がひとつしかなかったころ、葬儀社さんから、「出入り口がもうひとつあるとお清め所への流れがよくなる」との意見から、式場の横にもうひとつ出入り口を作ったそうです。
 また、他の斎場では、3階に大きめの式場、2階にその式場用の会食所と、フロアが別れていたところ、会食所にしているフロアに小さめの式場があると、小規模な家族葬に使いやすくなるという意見から、2階を小規模な式場と会食所に変更したところ、今ではその2階部分が一番使用されているとのこと。

 昨年、古くからあった式場を建て替えてリニューアルしたばかりの式場にお邪魔した際に、式場の関係者の方から話しを伺おうとしたところ、先方から「どこか使いにくいようなところは無いですか?」と。
 葬儀社さんから、「大式場と小式場の間隔が狭いのでお互いの音が聞こえてしまう」という意見があったとのこと。
 そこで、改修するのは難しいので、防音のパーテーションを注文したそうです。

 式場側も、葬儀社さんも、葬儀をされる方の側に立って、ご葬儀というお辛い場であるからこそ、少しでも快適に過ごして頂きたいという想いが伝わります。