事前相談された方と気付いてもらえないことも・・・

 事前相談の場合、センターへご相談されるタイミングはご相談者によってそれぞれで、最初のご相談からご葬儀までの期間が長期になることもよくあります。
 例えば、「今は元気だけれど、両親は高齢なので葬儀についてある程度考えておきたい。」や、「ご自身の将来のために」など、今はお元気だけれどという状況でのご相談や、医師から数週間と余命を知らされ、深刻な状況の段階でご相談いただき、その後ご回復されてそのまま長期のご相談に至ることもあります。

 長期のご相談の場合、センターでは一年ほどの期間を経た頃、お見積りの見直しなどをして頂くことをお勧めしていますが、実際には依頼する葬儀社をある程度決めてしまわれるとご安心されると思うので、また葬儀について検討するという作業は、つい後回しにしてしまうお気持ちもわかります。
 今は世の中の変動が激しい状況で、それは葬儀業界でも同じです。担当者の入れ替わりや価格の見直しなどが行なわれ、短い期間でもご相談された当時と状況が変わっていることも考えられるので、見直しをして頂きたいとうことが一番の理由ですが、それ以外に、時間の経過によって、ご相談者はどのような経緯でその葬儀社を選んだのかの記憶があいまいになり、また、葬儀社は、日々、様々なところからの依頼で事前相談やご葬儀に対応していますので、長期で間が空いてしまうと、以前ご相談いただいて見積りを作成した方という記憶が薄れてしまっている可能性があるのです。

 センターではご相談の際の資料は一定期間保存していますので、ご連絡をいただければすぐに対応することが可能ですし、葬儀社においても過去の資料はある程度の期間は保管していいますが、その期間は葬儀社によって様々で、せっかく事前にご相談されていても、いざという時にご依頼の連絡をしても、以前事前相談をされた方という事に気づかないこともあります。

 センターからのご紹介の場合、センターではご葬儀の請求段階まで、確認するなどのサービスを行なっていますが、葬儀社が「以前センターからのご紹介で事前見積りを作成した方」という認識がない場合、葬儀社からセンターへの報告が滞るため、その後のセンターのサービスが受けられなくなる可能性が出てきます。
 また、ご葬儀は、故人様の姓の○○家というかたちで対応しますので、ご相談者が嫁がれた娘様だったり、名字の違うご親戚の方であった場合、故人様と名字が異なるために、以前ご相談された方だと気がつかないこともあります。

 長期のご相談になる場合、ご相談者も葬儀社もご相談当時の記憶が薄くなってしまうという事はあると思います。
できれば事前に取り寄せた見積り書などは保管していただき、万一の際に葬儀社に見せて頂く、または「あさがおからの紹介で」、とお伝えいただくと、葬儀社さんも以前のご相談内容なども見つけやすくなり、スムーズに対応していただける事につながります。