当センターでは事前のご相談を電話とホームページのご相談フォームからのメールでお受けしておりますが、まだご存命とのこともあり、お身内のこと故、どこからどのように、またどこまでご相談されてよいのかと戸惑われる方もいらっしゃいます。
手元にあるご葬儀後に頂いたお手紙の中にも、その思いが率直に綴られており、事あるごとに取り出しています。
ご相談者は入院中のお父様の看病にお母様と交代で病院に行くのが精いっぱいの状況の中、お母様には内緒で、意を決してセンターにご相談をされたとのことです。
やがてセンターとのやり取りの中でお任せする覚悟が出来、後のことはセンターとご紹介した賛同社の担当者にお任せし、お母様には事の次第を説明されて、お2人で残り少ないお父様との日々をひたすら大切にお過ごしになられたとのご報告をいただきました。
当初は病院に日参しながら、一方でご葬儀のご相談をされる日々に罪悪感を覚え、ご自分を冷たい人間だと感じ、お父様を裏切った思いすらされたとのことですが、センターとやり取りしている過程で、揺れていたお気持ちを整理し、「あらかじめ知っておくことが、ひいてはきちんと送ってあげることに繋がるのだと思えるようになりました」とのご報告には、ご相談頂いた当方も、ほっとした思いがよみがえったものでした。
そして、振り返った時に、亡くなられたお父様の看取りとご葬儀が、いつしかご自身の中で「幸せな思い出」となっていることに気付かされたとまで、おっしゃっていただけました。
昔から、親孝行したい時には親はなしとはよく言われたものですが、親がご存命中に気付かされた方は、たとえそれが最期の時であっても、幸せなのではと・・・。